『このハイボール好き』アベラワー10年
「マスター。」
「はい?」
「マスターは、何のハイボール好き?」
よく聞かれます。
この質問。
どのウイスキーを使ったハイボールが好きか?という質問。
答えは、
『マッカラン・ダブルカスク12年』
マッカランとは、イギリスのスコットランドでつくられているウイスキーです。
スコッチウイスキー。
マッカラン蒸溜所でつくられています。
※蒸溜所(じょうりゅうしょ)⇒ウイスキー工場
マッカランって、『どしっ』としたウイスキーなので、ハイボールにしてもしっかりした味わいがおいしいんですよね。
通常のマッカラン12年とちがって、ダブルカスクのほうは、バニラの香りもあるので、それがハイボールとよく合う。
バニラ系の香りのウイスキーはハイボールおいしいですよね。
◆「通常のマッカランと、マッカラン・ダブルカスクって、どうちがうの?」
通常のマッカランは、スペインでとれたオークの木から作った樽に、スペインのシェリー酒を熟成させていた『樽』で寝かせたマッカラン。
ダブルカスクのほうは、通常のマッカランで使っている樽、プラス、アメリカでとれた木から作られた樽でスペインのシェリー酒を熟成させていた樽に入れて寝かせたマッカランをブレンドしています。
ちょっとわかりにくいですかね?
樽のもとになる木の産地が、ダブルカスクのほうは、2か所になるということです。
『ダブルカスク』の『カスク』とは、『樽(たる)』という意味です。
産地のことなる二つの樽で寝かせているからダブルカスク。ということです。
スペインの木からつくった樽で寝かせたウイスキーは、赤みのある色になり、干しブドウのような香りと味わいがするウイスキーになります。
アメリカの木からつくった樽で寝かせたウイスキーは、バニラのような香りと味わいがするウイスキーになります。
だから、ダブルカスクのハイボールは、バニラのような甘い香りとドライフルーツの香りが混然一体となって、味わいもしっかり。
バニラ感とドライフルーツ感のバランスが絶妙なんですよねぇ。
だから、マッカラン・ダブルカスク12年のハイボール好きなんですよね。
ながながと、マッカランのことについて語りましたが‥
今回紹介したいウイスキーはちがうものなんです。
「今までの時間を返せ!」
まあまあ、おちついておちついて。
◆みつけた!
『マッカラン様!』
ここ数年で、ラグジュアリーなウイスキーへと昇華されました。
価格は2倍以上に!!!!!!!!!!
たかいんですよねぇぇぇぇぇぇ‥
で、
ですよ。
「なんか、マッカラン・ダブルカスクの味わいに似たウイスキーのハイボールできないかなぁ?」
と思い、いろいろなウイスキーをためしに買ってたんですが‥
やっとみつけました。
それが、
『アベラワー10年』
アベラワーとは、こちらもスコッチウイスキー。
アベラワー蒸溜所でつくられています。
アベラワーとマッカランて似てるんですよ。
味わいが両方ともどしっとしている。
軽くない。
アベラワーは、シェリー酒の熟成につかっていた樽と、アメリカのバーボンウイスキーの熟成に使っていた樽で寝かせたものをミックスしています。
バーボンは、アメリカでとれた木でつくった樽で寝かせるので、マッカランのところで書いたとおり、バニラのような風味がウイスキーにつきます。
そう、だからアベラワーは、マッカラン・ダブルカスクと似てるんです。
で、ハイボールにして飲んでみたんですが‥
「うん!うまし!」
バニラ、ドライフルーツの風味
しっかりした味わいが
シュワシュワシュワっと、お口いっぱいに広がりまくり。
◆なくなるか
うまいアベラワー10年
これって、いつまであるかわかりません。
日本にある在庫がなくなったら、もしかしたら、もう入ってこなくなるかもしれないし、また入ってくるかもしれない。
という感じのものなんです。
「どういうこと?」
アベラワー10年て、前は、レギュラー商品(輸入している正規代理店にとって)であったんですけど、今は、レギュラー商品でなくなって、日本には入ってこなくなっていたんですが、並行業者という正規代理店ではないところが日本に輸入したものが入ってきている状態なんです。
並行業者のものって、無くなったら、また日本に入ってきたり、もう入ってこなくなったりと不安定なんです。
だから、このアベラワー10年、いつまであるかわからないということです。
◆まあ、またみつけたらいいか‥
最近、お客様から銘柄の指定がないハイボールをオーダーいただいた時は、アベラワー10年でハイボールをお出ししています。
けっこう女性にウケがいいです。
あるうちにどうぞ。
まあ、無くなったら
またちがうもの探します。