『自己嫌悪に陥った時には、このカクテル』カクテル　アメリカーノ

AMERICANO
アメリカーノ

お酒の「カンパリ」知ってますか？

あざやかな赤い色。

にがくて甘いお酒。

お酒くわしくない方でも名前は聞いたことがあるかもしれませんね。

カンパリを使ったカクテルで人気なのが、ソーダで割ったカンパリソーダ。

水みたいに飲める口当りのさわやかなカクテル。

そして、カンパリを使ったカクテルで、カンパリソーダの次に人気の高いのが「アメリカーノ」。

どんなカクテル？
　

カンパリとスイートベルモットを同じ量いれて、ソーダで割ったカクテル。

「カンパリソーダにスイート・ベルモットを足しただけ？」

ノンノンノン！

プラス・ワンのスイート・ベルモットが味わいの奥行きを深めて、カンパリソーダよりも、はるかにカクテルっぽい風味に仕上がるんです。

アメリカ人が名前を変えた

このカクテル、歴史は古く、大正時代に出た日本のカクテルブックにものっていたようです。

もともとの名前は「ミラノ・トリノ」という名前でした。

カンパリがイタリアのミラノ産で、ベルモットがトリノ産からついた名前でした。

これがイタリアを訪れたアメリカ人に大うけ。

そのため、イタリア語でアメリカ人を意味する「アメリカーノ」に名前が変わりました。

1920年代、お酒の製造・販売・輸送・輸出入を禁止した法律「禁酒法」

この禁酒法時代のあいだも、もぐり酒場などで大人気だったそうです。

意気消沈の007

小説「007/薔薇と拳銃」

任務に失敗したジェームズ・ボンドは、パリにたどり着きます。

意気消沈のボンド。

歩道に出たテラス・カフェの席に座り、アメリカーノを飲んでウサを晴らす場面があります。

任務に失敗して、自己嫌悪に陥っているボンド。

彼の心を元気づけ、気分転換させるためには、甘くて苦い風味のお酒でインパクトを与えるに限る。

作者のイアン・フレミングは、そんな思いで、ここにアメリカーノを登場させたのでしょう。

ビニシー巡りから、うってかわって大人のバーへ
このギャップが相手の心をつかむ‼
　

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天満とは思えない落ち着いた雰囲気の中で味わうアメリカーノ。

「仕事でまずったなぁ」

「今日はうまくできなかったなぁ」

こんな日は、アメリカーノで気分転換してみては？