『ドラムのリズム』バーボンウイスキー ジョニードラム プライベートストック

JOHNNY DRUM PRIVATE STOCK
ジョニードラム プライベートストック
アメリカ、ケンタッキー州のウィレット蒸溜所で造られているバーボンウイスキー。
※蒸溜所⇒ウイスキー工場
ジョニードラムの名前の謎を調べてみた
このバーボンの名前の由来、実は奥が深いんです。
まず確実に言えることから。
実在の人物:Johnny “Drum” Willett
- 1936年にウィレット蒸溜所を創設したThompson Willett(トンプソン・ウィレット)の実の弟
- エンジニアとして兄と一緒に蒸溜所を立ち上げた共同創設者
- 「Drum(ドラム)」は彼のニックネーム(あだ名)←なんでこのあだ名なのかは不明
伝説の物語:南北戦争のドラマー少年
- 1861年から1865年の南北戦争に参加しようとした10代の少年
- 若すぎて戦線参加は許されず、軍でドラマー(太鼓叩き)として参加
- 戦後ケンタッキー州でトウモロコシ栽培を始め、バーボン造りを開始
で、どっちが本当?
答え:両方とも本当、だけど…
1960年代にThompson Willettがこのブランドを開発した時、実の弟の名前「Johnny “Drum” Willett」を使ったのは確実。
でも、南北戦争のドラマー少年の話は後付けの可能性が高いです。
なぜかというと:
- 時代が合わない(南北戦争は1860年代、弟のJohnnyは1900年代の人)
- この手の「ロマンチックな起源ストーリー」は1960年代のバーボン業界でよくあった手法
じゃあ何を参考にしたの?
これは想像の域を超えないんですが、いくつか可能性が…
参考にしたかもしれないもの:
- 実際の南北戦争ドラマー少年の史実(Johnny Clemとか有名な子がいた)
- クリスマスソング「Little Drummer Boy」(1941年作、当時すでに有名)
- 単純に響きが良くて売れそうな話
でも結局、Thompson Willettの頭の中で何が起こったかは永遠の謎です。
つまり何が言いたいかというと
ジョニードラムは:
- 実在の家族の名前(真実)
- 感動的な歴史物語(おそらく創作)
- 巧妙なマーケティング
この3つが絶妙に組み合わさった、家族愛とビジネス戦略の傑作ってことです。

で、肝心の味は?
香りのいいバーボンです。
ジョニードラムには、「プライベートストック」と「ブラックラベル」があります。
プライベートストックは、15年以上熟成。
アルコール度数が高い(50.5度)
50.5度ですが、まろやかで、アルコールのツンとした刺激がありません。
バニラや木の樽の香り。
そして、何のくだものかはわからないけど、くだものの香り。
つまり、香りがいいバーボンってことが言いたいのです。
スッキリじゃない、濃い味わい。
飲みごたえがある。
ソーダで割っても、しっかりとバーボンの香りと味が楽しめる。
結論
真相は神のみぞ知るですが、それがまたバーボンの魅力でもあります。
事実と物語、家族の愛情とマーケティング戦略。
すべてが混ざり合って今日まで愛され続けている、そんな一本です。
バーボン好きなあなた、ぜひ!
ぜひBAR ALBAへお越しください。
天満とは思えない落ち着いた雰囲気の中で味わうジョニードラムのプライベートストック。
心地よいジャズのリズムとともに、この謎めいた物語をお楽しみください。
