ベリー、VERY、あま〜いイチゴと泡のカクテル「ロッシーニ」
イタリア生まれの赤いカクテル。
それが、イチゴとスパークリングワインで作るカクテル
「ロッシーニ」です。
飲み口は軽やか。
イチゴのかわいい香りと、泡の爽やかさが合わさった、やさしい一杯。
「なんだよ?ロッシーニって?」と聞こえてきそうですが。
先に答えを言うと、
ロッシーニという名前は、昔のイタリアの有名な作曲家の名前から来ています。
このカクテルのお父さんというか、お母さんみたいなカクテルがあるんですけど、
そのカクテルの名前も芸術家からつけられたので、ロッシーニも芸術か(音楽家)からつけられたんではなかろうか?と。
もともとは「桃のカクテル」から始まった
ロッシーニは、いきなり生まれたカクテルではありません。
元になっているのは、桃とスパークリングワインで作る
「ベリーニ」という有名なカクテル。
このベリーニは、イタリアの水の都・ヴェネツィアにある、
歴史のあるバー「ハリーズ・バー」で生まれたと広く知られています。
(ちなみに、料理のカルパッチョもここのお店発祥です。)
ロッシーニは、その桃をイチゴに変えたバージョン。
いわば“姉妹カクテル”のような存在です。
名前は音楽家から
さっきも書いた通り、ロッシーニという名前は、昔のイタリアの有名な作曲家の名前から。
桃のカクテル「ベリーニ」は、ヴェネツィアの画家ジョヴァンニ・ベッリーニから名付けられました。
他にも、フルーツを変えて、画家や音楽家の名前がつけられたカクテルがあり、
「芸術家シリーズ」なんて呼ばれることもあります。
もうひとつの名前「レオナルド」
このカクテルは、日本では時々こんな名前で紹介されます。
そして、このカクテルの誕生秘話は…
昔、ヴェネツィアのハリーズ・バーができてから20年後に、フィレンツェにも「ハリーズ・バー」ができました。
ふたつのハリーズ・バーは、別々の経営。
関係はありません。
しかし、いつしかライバル意識がおたがいに芽生える。
ヴェネツィアのハリーズ・バーのベリーニに対抗して作ったのがイチゴとスパークリングワインのカクテル。
「名前は何にしようかな?」
「おぉ、フィレンツェを代表する芸術家、レオナルド・ダ・ヴィンチがいるではないか!」
ということで、このイチゴのカクテルに「レオナルド」と名前をつけた…というもの。
お客さんからすると二つのハリーズ・バー、いっしょだと思ってしまう。
フィレンツェのカクテル、レオナルドを、ヴェネツィアのハリーズ・バーで注文したら、
ヴェネツィアのハリーズ・バーは、「作れません。」とは言えない。
けど、そのまま作るのはしゃくにさわる。
そこで、「当店ではロッシーニという名前でございます。」と言って、カクテルを提供した。
しかし、歴史と知名度から、オリジナルのレオナルドより、ロッシーニという名前の方が世界に知れ渡った。
という話。
ただ、この話は海外の資料ではほとんど見つからず、
日本独自で、何がどうなったかわかりませんが、広まった可能性が高いようです。
でも、カクテルの世界にはこういう話がたくさんあります。
事実と物語が混ざりながら、文化になっていくのも面白いところです。
難しいこと抜きで楽しめる一杯
ロッシーニは、
✔ フルーティーで甘いものが飲みたい
✔ お酒が強すぎるのは苦手
✔ 見た目がきれいだとより嬉しい
そんな人にぴったりのカクテル。
特別な知識がなくても大丈夫。
ただ「おいしいな」と思えれば、それで完成です。
冬から春にかけてのイチゴの時期だけの、フルーツカクテル。
赤いイチゴの色とフッワフワの泡々が、
気分を明るくしてくれる一杯です。

