NEGRONI
ネグローニ
最近インスタで
カクテル・ネグローニをよく見かけるんです。
なんでだろう?
調べてみると、ネグローニ・ウィークなるものがあるようで。
「なんなの?ネグローニ・ウィークって?」
3億円以上
アメリカのお酒やカクテルの情報雑誌「インバイブ(Imbibe)」と、カンパリがはじめたイベント。
何をするかというと、慈善団体への寄付金を集めるイベント。
趣旨に賛同したバーやレストランが、9月13日から20日までの1週間で、ネグローニやアレンジしたネグローニを売って、寄付金を集めます。
2013年からスタートしたイベントで、最初は120店舗の参加だったのが、今は世界各地から1万2千店舗以上が参加するイベントになったそうです。
今までで300万ドル以上(約3億円以上)集まったそうで!
ん?
今回は、ネグローニ・ウィークの話をしたいわけでなくて『ネグローニ』です。
で、ネグローニってどんなカクテル?
ジン、カンパリ、スイート・ベルモット
3つのお酒をミックスしたカクテルです。
ネグローニ誕生と、アメリカーノの関係は
前回紹介したカクテル・アメリカーノ。
(アメリカーノについてはこちらの記事をご覧ください⇒『自己嫌悪に陥った時には、このカクテル』カクテル アメリカーノ)
カンパリとスイート・ベルモットとソーダをミックスしたカクテル。
このアメリカーノが流行しはじめた頃、イタリアのフィレンツェに「おいしいんだけど、ちょっともの足りないんだよなぁ…」と思っている人物がいました。
その人の名前は、カミーロ・ネグローニ伯爵。
1919年のある日、行きつけのレストラン「カソーニ」へ行き、バーテンダーのフォスコに「アメリカーノの味に、もう少しパンチがあればなぁ…」ともらしました。
フォスコは、アメリカーノにジンをくわえ、ソーダをぬきました。
つまり、カンパリ、スイート・ベルモット、ジンの3種類でカクテルをつくりました。
伯爵はこれをたいへん気に入り、カソーニに行くたびに、このカクテルを楽しみました。
やがて、伯爵は他の店に行ったときにも、このカクテルをバーテンダーにつくらせて楽しみました。
このカクテルを考えたフォスコは、伯爵の許可を得て、このカクテルに「ネグローニ」という名前を付けました。
SEXにあうカクテル
ネグローニは、しっかりしたアルコール感に、コクのある甘くにがい味わい。
深い赤色。
食事を中心に考えると、食前向けのカクテル。
じゃあ、セックスでは…?
ピーター・エヴァンスの『英国人の娘』という本には、ネグローニをセックス後の元気回復剤として飲むカップルがでてきます。
舞台は、ベネチア。
SEXの後、男が女に
「ネグローニを一杯どうだい?」
「ネグローニ?この前イタリアへ行ったときに飲んだきりだわ。ロンドンでネグローニを注文する人ってまずいないもの。」
「おれもニューヨークじゃマティーニしかやらないものな。」
ふたりは身支度をととのえて、ルームサービスで頼むことにする。
日本でも、オキ・シローの「熱いネグロニ」という短編で、ネグローニを楽しんだ後にベッドに行くカップルの話が。
食事を中心にしたら食前。
SEXを中心にしたら前でも後でも。
なんなら、途中でも…
ビニシー巡りから、うってかわって大人のバーへ
このギャップが相手の心をつかむ‼
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天満とは思えない落ち着いた雰囲気の中で味わうネグローニ。
『濃密で奥が深く、執拗な味』
うす暗いBARで『深く赤い液体』にエロチシズムが刺激されるのか?
スケベなあなた!
落としたい相手といっしょにネグローニを楽しむのはいかが?