『PX』とは?

『PXカスク』と書かれていると、
「おっ、おいしいんちゃうの?」と思ってしまう、今日この頃。

『PX』とは、Pedro Ximénez(ペドロ・ヒメネス)の略。

ペドロ・ヒメネスとは、ちょ〜甘甘なシェリー酒。

干しぶどうの香りをギュッとさせたようなすんごい香りがして、
味は、黒糖。そして、干しぶどうエキスを煮詰めたかのような甘い甘いシェリー。
 

ペドロヒメネスシェリーのボトルとワイングラス、干し葡萄を添えた香りのイメージ写真

そのシェリー酒の熟成に使っていた樽にウイスキーを入れて熟成させたものが、最近気になるのです。

なんでかって、おいしいんです。好きなんです。

先ほど書いたように干し葡萄のわかりやすい香りと、甘い味がウイスキーについていいんですよねぇ。

で今回気になって買ってみたのが、

『ラフロイグ・PXカスク』

このラフロイグは、まず、バーボンウイスキーの熟成に使っていた樽に入れて熟成。
その後『クウォーター・カスク』という樽に入れて熟成。

『クウォーター・カスク』とは名前のとおり、通常の樽の4分の1のサイズの小さい樽で、この樽で熟成させると、通常の樽より中のウイスキーが多く樽と接するため、より多く樽からの成分がウイスキーに移ります。

そして、最後にペドロヒメネスの樽に入れて熟成。

熟成期間は、トータルでも10年もいかないようで、若いラフロイグのようです。
 

バーボン樽(約200L)、クォーターカスク(約125L)、PXシェリー樽(約480〜500L)の容量比較イメージ

で飲んでみたら…

飲む前は、ペドロヒメネスの樽ということで、もっと甘さを期待したのですが、思ったほど甘くはなかった。
ほのかに甘いというぐらい。

舌触りはトロリとしているが、度数の高さのせいか(48度)、わりとピリピリした飲み口にも感じる。

香りはラフロイグらしい煙の香りがばちばちする。
飲んでもその香り。
奥からひょっこりと、ペドロヒメネスの影響のレーズンの香りが顔を出した。

アードベッグのウーガダール、マクタラのフローラのような甘くって煙ったい、アイラウイスキーを期待していましたが、そうでは有馬温泉でした。

色はかなりよくペドロヒメネスの特徴が出ています。
紫がかった赤い色。
いい色です。美味しそうな。

フィニッシュとは

先ほど書いたように最後の熟成にペドロヒメネスの樽に入れているだけ。
数ヶ月から一年とかの短い期間だけ熟成させる。
こういった熟成方法を『フィニッシュ』といいます。

フィニッシュだけでは、やはりしっかりと樽の味はつかないんですね。

ほんのり味や香りをのせるといった感じなんだなぁ。

しっかりとその樽の個性をウイスキーにつけようと思ったら、長い期間その樽で熟成させないといけなようです。

だから、今回のラフロイグで言うと、熟成の最初からペドロヒメネスの樽で熟成させると、私の期待した甘い煙いラフロイグになっていたのかもしれませんね。

まあ、私は作り手ではないので、勝手な想像ではあるのですが。

もしかしたら、そんな熟成のしかたをしたらぜんぜん美味しくならないかもしれませんけど。

ふと、ロックにしたらおいしいかも?と思いました。
氷でウイスキーが冷やされて、アルコールの刺激がやわらぎそうなのと、とけた水が混ざって、甘さが出てくるんじゃないかな?と思ったわけです。
ラム酒もストレートより、ロックで飲むと甘味が出ておいしいんですよね。
 

ラフロイグPXカスクをロックグラスで注いだウイスキーとボトルのバー店内写真

でも、ロックでもピリピリのケムケムでしたね。

ハイボールにしてみましたが、うん、これはまあ、よいかな?と。

ラフロイグハイボールが好きな方なら。

少し風味の違うハイボールが楽しめそうです。

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