見直したよ、季の美

「ん〜ん、なんかなぁ〜」
良く言えば、柔らかい。もしくは、優しい味わい?
飲んで私が思ったのは、べちゃっとしている。
なんか物足りない?
ジン「季の美」
「じゃあ、なぜ置いているんだ?」って?
たまに注文されるからです。
BAR ALBAにおいているお酒は、全部、自分が美味しいと思っているもの。
というわけでもありません。
こんな言い方すると、「私は美味しいと思っているのに!」と言われそうだけど。
”美味しくない”ではなくて、”好みではない”が正しい言い方ですね。
私の好みの味ではないけれど、よく注文されるお酒は置いています。
で、なんの話だったっけ?
あっ、そうそう「季の美」
先日、「季の美を使って、ギムレットを。」と注文いただきました。
心の中で、「美味しいの?」と思いながら、季の美、ライムジュース、シロップをシェイカーに入れ、スプーンでくるくるっと混ぜて、少し味見をしてみたら、「んっ?」
なんか美味しい…
いつもはギムレットと注文をいただいたら、アルバでは、ジンは、ゴードンを使っています。
うまく表現できないけど、ゴードンだと、なんか、キュッとするんです。
クッとくるというか、
飲みごたえがある。
アルコールのボリューム感とキレがあるというか。
でも、季の美のギムレットは「なんか、旨みがあるなぁ!」
優しい、柔らかいギムレットではあるのだけれど、旨みがある。
「ほほぉ、これはこれでいいねぇ。」と思った次第です。
季の美ってどんなジン?
京都で作られているジンです。
季の美の珍しい点は、ベースのアルコールをお米から作っているというところです。
大体のジンは、コーンや麦などの穀物から作っているのに、季の美は、お米で作っている。
これが、季の美のほのかな甘みと柔らかさを生み出しているようです。
香りと味わいのための材料に日本らしいものを使っています。
ゆず、山椒、紫蘇、玉露など。

最近は、いろいろクラフト・ジンが発売されていますが、季の美は、走りだったんじゃないかな?