「3倍返しだぁ!」ホワイトキュラソー コアントロー
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COINTREAU
コアントロー
オレンジのお酒です。
オレンジの皮から香りの成分を取り出して、アルコールとシロップとブレンドしてつくられています。
コアントローと炭酸飲料のトニックウォーターをミックスして、ライムをぎゅっとしぼればカクテル『コアントロー・トニック』の完成。
グラスから、さわやかなオレンジの香り。
ひとくち飲めば、コアントローのオレンジの甘みとライムのキュッとした酸味の絶妙なバランス。
そして、シュワシュワシュワっと炭酸のさわやかな刺激。
ベリーGOODなカクテルです。
柑橘系の味わいが好きなあなたなら、絶対気に入っていただけるカクテル。
コアントローは、飲む以外に、お菓子作りの時にも香りづけでよく使われますね。
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ホワイトキュラソーとは?
コアントローのようなお酒を「ホワイトキュラソー」といいます。
透明な液体ですが、ホワイト。
色が変わると名前も変わります。
青い色ならブルーキュラソー、オレンジ色のオレンジキュラソーもあります。
オレンジキュラソーで有名なのは『グランマルニエ』
生みの親は「デ・カイパー」
キュラソーというお酒を生み出したのは、オランダの『デ・カイパー社』です。
カクテル用に、いろいろな味のお酒をつくっているメーカーです。
デ・カイパーが、南米ベネズエラ沖にあるキュラソー島のオレンジの皮を乾燥してオランダに送り、ブランデーとミックスしてつくったのがキュラソーのはじまり。

島の名前をとって、お酒の名前を「キュラソー」にしました。
ドライじゃないけど
コアントロー社は、1849年にアドルフ・コアントローと、弟のエドアール・ジャン・コアントローの兄弟で始めた会社。
最初は、いろいろなフルーツのお酒を造っていたそうです。
弟のエドアール・ジャン・コアントローの息子のエドアール(同じ名前でややこしい)が世界各地から集めたオレンジの皮でキュラソーをつくりました。
当時、他社のキュラソーは甘みが強いものばかりでしたが、エドアールは、そんな中、甘みをおさえたキュラソーをつくりました。
そして、ラベルに『トリプル・セック(TRIPLE SEC)』と大きく書きました。
トリプル・セックとは「3倍ドライ」という意味です。
実際に甘みを3分の1におさえたということではなく、比喩的な表現でそうしたようです。
「うちのキュラソーは、他社のものよりドライだということをどう表現しよう?」
「セックとラベルに書いてはどうだろう?」
「う~ん?なんかたりないなぁ…」
「じゃあ、2倍ドライでダブル・セックは?」
「ダブルじゃたりない、よし!トリプルだぁ!」
という、やり取りがあったかどうかはわかりません。
私の勝手な想像です。
「コアントロー社のキュラソーは甘みがおだやかでおいしい。」と評判になり、コアントロー社のキュラソーは、キュラソーと呼ばれず「トリプル・セック」と呼ばれるようになりました。
良いものがでるとマネされるのが世の常。
他社も甘みをおさえたキュラソーをつくり、ラベルに「トリプル・セック」と書いて発売をはじめました。
他社が追随しはじめたので、コアントロー社は、ラベルからトリプル・セックの表示をはずして、コアントローの名前だけで売るようになり現在にいたります。
現在、ホワイト・キュラソーを、そのまま「ホワイト・キュラソー」と書かいて売っているメーカーも、「トリプル・セック」と書かれていて売っているメーカーもあります。
ビニシー巡りから、うってかわって大人のバーへ
このギャップが相手の心をつかむ‼
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天満とは思えない落ち着いた雰囲気の中で味わうコアントロー。
やられても、やり返さずに、スッキリ甘いコアントロー・トニックで心落ち着かせましょう。
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