バーテンダーになったきっかけと一冊の本

大阪梅田の書店で、カクテルブックとの出会い。バーテンダーになるきっかけとなった一冊の本が平積みされている様子。

たぶん、22歳くらいの時。

大阪梅田にあった旭屋書店に行った。

一階をプラプラと当てもなく見てまわっていた時、

ふと一冊の本が気になった。

それはカクテルブックでした。

別にカクテルに興味があったわけでなく。

というかカクテルなんてほとんど知らない。

バーに行ったこともなかった。

一回だけ行ったことあったかな?

カクテルなんて、居酒屋とかでスクリュードライバーとか、カルアミルクとかしか飲んだことがない。

それがカクテルというものだという認識もなかったと思う。

だけど、なぜかそのカクテルブックが気になって、

手に取った。

ひらいてみたら、

「わぁ、おもしろい!」

「カクテルっておもしろい。」

赤、青、みどりなど、いろいろな色のカクテルの写真。
 

カクテルブックの見開きページ。左にはジンフィズのレシピと透明なカクテルの写真、右には色鮮やかなリキュールフィズのカクテルが並ぶ写真が掲載されている。
上田和男 著『カクテル』より。ジンフィズや色鮮やかなリキュールフィズのレシピが掲載されたページ。この一冊との出会いが、バーテンダー人生の始まりだった。

カクテルは、なにとなにを混ぜているか、とレシピがあり、

「へぇ~っ、モスコミュールって、ウォッカとジンジャーエールを混ぜるんや!」

「わぁ、すごい!」

「わぁ、たのしい!」

ページをめくるごとに、そんなことを思いました。

買って帰って家で夢中で読みましたね。

なんで興味を持ったのか?

わからない。

でも、興味を持った。

そして、今。

バーテンダーを生業にしています。
 

バーテンダーを志すきっかけとなったカクテルブック。木製のカウンターの上に飾られ、表紙には鮮やかなカクテルの写真と『カクテル』のタイトルが記されている。
上田和男さん著『カクテル』との出会いが、バーテンダーとしての道を開いた。

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