へんかな? ― おひとり様へ ―

はなしたくないんです。
ひとりでバーへ行ったら。
ひとりで、
バックバー(お酒がならんでいる棚)をながめて、
ぼーっと、
ゆっくりと、
お酒を飲みたいんです。
だけど、
話しかけられるんです。
「お仕事終わりですか?」
(このはじまりがほとんど)
心の中で(はぁ‥‥)
自分も同じ業種だし、気持ちもわかるから、
「そうです。」と、
話を合わせる。
そして、話が途切れると、こちらから質問したりして、
話をつなぐ。
心の中で(なんで、オレが気を使わなあかんねん)
たまに、話しかけられないバーがあっても、
目の前や、近くに立たれたりすると、
リラックスできない。
話しかけられなくても
老舗のバーで行ってみたいところがあった。
そこのバーのマスターは話しかけないと何かで読んで、
行ってみたいと思っていた。
で、行ってみたら、
その時は、他にお客さんがいなくて、自分だけ。
ドリンクを出したら、たしかに話しかけてこず、カウンターの隅に立っていた。
ん~~~、
落ち着かん!
あかん、
きっと、ぼくは変なんだ。
気にしいなんだ。
きっと人一倍。
比較できないからわからないけど。
アルバの近くにあるサンマルクカフェが好きなんです。
なぜかっていうと、
二階があって、店員さんの目を気にせずにゆっくりできるんです。
自分でやるなら
そう、
だから、
アルバをはじめる時に、
考えていたことがあります。
自分と同じような人が来ても、落ち着けるような店にしよう。って。
だから、
『こちらから話しかけることはしない。』
そして、
『目に入らないよう、わたしは奥に引っ込む。』
だから、
たまに怒るお客様がいます。
口コミにも書かれたことがあります。
あの店は客をほったらかしにする。って。
バー・アルバって、
好き嫌いがわかれるお店だと思います。
ほったらかしにしてるんじゃないんです。
先に書いたような想いがあってしてるんです。
だから、なにかでバー・アルバのことを知って、
行ってみようと思っている方へ。
『そういうバーです。』
また、来たことがあって、誰かにアルバのことを紹介してくださる方へ。
事前に、そういうバーだということを言っていただく方がいいと思います。
行った人が「愛想の悪いバーだっと。」とならないように。
おすすめは
話しかけていただいたら話はします。
(話すのは上手ではありませんが)
バー・アルバは、わたしみたいな方か、お二人や三人で来るのがおすすめです。
デートで来た方が、
「ドリンクを出した後、スーッと奥に引っ込むのが絶妙に良い。」という方もいました。
「気兼ねなく過ごせた。」と。
ひとりでいらっしゃって、
一度も話したことはないけれど、
定期的に来られるお客様もいます。
愛想のいい接客のお店が好きなら、
他のバーをおすすめします。
