『伝統』オーヘントッシャン12年 スコッチ シングルモルトウイスキー
AUCHENTOSHAN 12 YEARS OLD
オーヘントッシャン 12年
イギリス、スコットランドのローランド地区にあるオーヘントッシャン蒸溜所で造られているウイスキー。
※蒸溜所⇒ウイスキー工場
3回
オーヘントッシャンはローランド地区で「3回蒸溜」でウイスキーを造っている最後の蒸溜所です。
ローランド地区では3回蒸留をしてウイスキーを造る蒸溜所がたくさんありましたが、閉鎖していって残っているのはオーヘントッシャンのみ。(ローランド地区にはもうひとつ、グレンキンチーという蒸溜所が残っていますが、グレンキンチーは2回蒸留。)
ローランド地区では伝統的に3回蒸留してウイスキーを造っています。
その理由は、すっきりしたウイスキーを造るためです。
は?3回?蒸留?
スコットランドのモルトウイスキーを造っているところは、ほとんどが蒸留を2回します。
※モルトウイスキー⇒発芽させた大麦(モルト)を原料にしたウイスキー。
ウイスキーは蒸留酒です。
蒸留酒?
蒸留酒とは、造るときに蒸留という工程があるお酒です。
ブランデー、焼酎、ジン、ラム、テキーラなども蒸留酒です。
蒸留?
蒸留とは、理科の授業で習ったやつです。
丸底のフラスコに水を入れてゴム栓でふたをする。
栓には穴が開いていて、その穴にガラスのくだを通す。
ガラスの管はガラスのビーカーにつながっている。
フラスコを火にかけると中の水が沸騰する。
気体になった水(蒸気)が上に上がり、ガラスのくだに入る。
途中で冷えて、水が液体に戻り、ガラスのビーカーにたまっていく。
これをウイスキーを造るときにします。
ガラスのフラスコは使いませんが。
実際には銅でできていて、大きな蒸留釜という装置でつくります。
形は丸底フラスコに似ています。
釜の中にウイスキーのもととなるアルコール8%くらいの液体を入れて火にかけます。
水の沸点は何度ですか?
そう、100度です。
じゃあ、アルコールは?
約78度です。
アルコールの方が先に沸騰して先に蒸気になります。
その蒸気を冷やして液体に戻すと、アルコール度数の高くなった液体(20度くらい)になります。
その液体をさらに蒸留すると、60度くらいの液体になります。
通常のモルトウイスキーは、ここで蒸溜は終わりですが、オーヘントッシャンはさらにあともう1回蒸留します。
さらにアルコール度数が上がり80度くらいになります。
液体に占めるアルコールの量が多くなると、アルコール以外のものが少なくなるので、スッキリしたお酒になります。
2001年
スコットランドの蒸溜所巡りをしたときに、オーヘントッシャン蒸溜所に行きました。
蒸留釜が3つならんでいたのを思い出します。
オーヘントッシャン12年は、バーボンウイスキーの熟成に使っていた樽で12年間熟成。
別で、スペインのワインの仲間、シェリー酒の熟成に使っていた樽で12年間熟成。
そして、それぞれをブレンドします。
バニラやフルーティーな甘い香り。
すっきりした飲み口。
ぜひBAR ALBAへお越しください。
天満とは思えない落ち着いた雰囲気の中で味わうオーヘントッシャン。
スッキリタイプがお好きなあなた。
もしくは、心をスッキリさせたいあなたにおすすめです。