別名『ぬりかべ』ゲゲゲのバーボン ウッドフォード・リザーブ
WOODFORD RESERVE
ウッドフォード・リザーブ
アメリカのウッドフォード・リザーブ蒸溜所で造られている、バーボン・ウイスキーです。
※蒸溜所⇒ウイスキー工場
1812年創業。
最初は、オールド・オスカー・ペッパー蒸溜所という名前でした。
1878年に、ラブロー&グラハムと名前が変わり、2003年から現在の名前、ウッドフォード・リザーブ蒸溜所になりました。
ウッドフォード・リザーブ蒸溜所は、1973年に一度閉鎖されました。
1994年に再建計画がスタート。
1996年から再びウイスキーづくりがスタートしました。
再建されるときに導入されたのが、ポットスチル。
ポットスチルとは、スコッチウイスキーを造るときに使われる釜のことです。
ウッドフォード最大の特徴はポットスチル
ウイスキー造る工程の中に『蒸留』という工程があります。
憶えているでしょうか?
小学校の理科の実験でやったやつです。
ガラスのフラスコに水を入れる。
管の通ったゴム栓でフタをする。
フラスコの底からアルコールランプで加熱すると、中の水が沸騰して蒸気がフタの管を通る。
管を通る間に蒸気が冷やされて、また水になる。
このガラスのフラスコが銅になって大きくなったものがポットスチルです。
ポットスチルの中にお酒(アルコール度数8~10%)を入れて加熱します。
アルコールの沸点は水よりも低いので先に蒸発します。
出てきた蒸気を冷やして液体にすると、最初にポットスチルに入れたお酒よりもアルコール度数の高いお酒になります。
スコッチはこの蒸留を2回して、60度くらいのお酒を造ります。
ウッドフォードは蒸溜を3回行い、77度のお酒を造ります。
このスコッチと同じ方法で蒸溜をしているのはバーボンの中では唯一、ウッドフォードだけです。
他のバーボンの蒸溜所では連続式蒸留という方法でお酒を造っています。
簡単に言うと、一つの機械の中に先ほどのポットスチルがたくさん入っているような機械を使って蒸留する方法です。。
ポットスチルの場合は蒸留してアルコール度数を高めたら、また別のポットスチルに入れてアルコール度数をさらに高める。と、手間と時間がかかるのに対して、連続式蒸留は、一度の蒸留で一気にアルコール度数の高いお酒ができます。
ウッドフォードは、手間と時間をかけて造られています。
アーリー・タイムズとブレンド
ウッドフォードの所有者はブラウン・フォーマン社という会社で、ケンタッキー州にブラウン・フォーマンという蒸溜所があります。
バーボンのアーリー・タイムズやオールド・フォレスターを造っています。
バーボンのウッドフォード・リザーブは、ウッドフォード・リザーブ蒸溜所(名前が一緒でややこしい)で造った原酒と、アーリー・タイムズの原酒をブレンドしたものを瓶詰めしています。
ケンタッキー・ダービー
ウッドフォード・リザーブは、2018年からケンタッキー・ダービーのメインスポンサーとなり公式バーボンになっています。
ケンタッキー・ダービーとは、ケンタッキー州ルイビルにあるチャーチルダウンズ競馬場で行われる競馬で、アメリカの競馬の最高峰のイベント。
競馬界だけでなくアメリカのスポーツイベントとしても非常に知名度が高い。
例年5月最初の土曜日に行われる。
ケンタッキーダービーはアメリカ競馬、およびチャーチルダウンズ競馬場のあるルイビルにおける最大のイベントでありケンタッキーダービーの行われる時期には2週間をかけた「ケンタッキーダービー・フェスティバル」がルイビルで催されている。
また観戦の際にも伝統があり、出走馬の本馬場入場の際にはミント・ジュレップ(Mint Julep)というバーボンとミントのカクテルを飲み、ルイビル大学のマーチングバンドの演奏のもと「ケンタッキーの我が家(My Old Kentucky Home)」を観客全員で歌うのが習わしとなっている。
ミントジュレップのべースのバーボンは、もちろんウッドフォード・リザーブ。
マッシュビル
ウッドフォード・リザーブのマッシュビルは、コーン72%、ライ麦18%、大麦麦芽10%。
マッシュビルとは、原料の穀物の割合のことです。
バーボンは、半分以上がコーン(法律で義務付けられている)で、それ以外にライ麦、大麦麦芽(⇒発芽した大麦)を使います。
コーンは、バーボンに甘味とまろやかさを与えます。
コーンの割合が多いバーボンは甘くまろやかに。
ライ麦は、スパイシーさを与えます。
ライ麦の割合が多いバーボンはスパイシーでドライな味わいに。
大麦麦芽は、穀物からアルコールを造るために必要な糖分を作るために入れます。
ちなみに、メーカーズ・マークなど一部のバーボンは、ライ麦の代わりに小麦を使っています。
小麦を使うと、マイルドでソフトな舌触りになります。
そのままでもカクテルでも
飲んでみると
メープルシロップのような甘い香り。
重厚で飲みごたえがある。
いろいろな味がして複雑。
スパイシーさがあるが全体的にまろやか。
ウッドフォード・リザーブは、そのままストレート、ロック、水割り、ハイボールで飲むのもおいしいですが、カクテルにしてもおいしいです。
上述のようにミントジュレップやオールドファッションドなどのウイスキーべースのカクテルに使うのもおすすめです。
ぜひ、BAR ALBAへお越しください。
天満とは思えない落ち着いた雰囲気の中で味わうウッドフォード・リザーブのミントジュレップ。
あなたの心をサラブレッドが駆け抜けていきます。