大阪カクテル万博|日本編

大阪カクテル万博。今回は日本です。
「え、これ“日本の”カクテルなんですか?」
目立たず、語らず、しかし一度味わえば忘れられない。
その名の通り、竹のように凛としてしなやかな一杯――それが「バンブー」です。
横浜で
「バンブー(Bamboo)」は、19世紀末に横浜のグランドホテルで生まれました。
考案者は、当時の支配人ルイス・エッピンガー氏。
外国人客をもてなすため、日本の美意識と欧米の酒文化を融合させた食前酒として考案されました。
ドライ・シェリーとドライ・ベルモット。
そこにオレンジビターズを加え、香りを調えます。

構成はシンプルですが、静けさの中に芯を通すような凛とした味わいは、まるで竹のような存在感。
飲む人の感性にそっと語りかけるような、奥ゆかしい魅力を持っています。
BAR ALBA オリジナルのバンブー
BAR ALBAでは、このクラシックカクテルにささやかな再解釈を加えています。
ベルモットを、より果実味と厚みのあるリレ・ブランに変えて。
ビターズは、柑橘の香りを和のニュアンスに引き寄せる柚子ビターズを使用。
伝統の中に、ほんの一滴だけ現代の“日本らしさ”を落とし込んだ、BAR ALBAオリジナルのバンブーです。

クラシックの骨格を大切にしながら、素材の表情をほんの少し変えることで、
より今の時代の感覚に寄り添う味わいに仕上げました。
この夏、天満の静かなバーで、日本生まれの竹のカクテルを――。
グラスを傾けながら、百年以上の時を旅してみてください。
